
シャークフィン(SHARK FIN)製作
ちょこちょこ顔を出している「CRM250ARの掲示板」でチェーンガイドブレイスとシャークフィンが作れないものかと画策しているらしく、なにか参考になる話はないかと相談されました。
これまで色々なパーツを製作してきましたが、シャークフィンは作った事がありません。
面白そうなので製作してみる事にしました。
*面白そう・・・というのが大事w
ガレ場などで走行中に岩等からディスクローターを守る為のパーツですから強固でなくてはなりません。
同時に出来るだけバネ下加重の増加を抑えるために材質はジュラルミンが一番良いと思われます。
チタン等も魅力ですが入手&加工が困難ですしね。
ジュラルミンだって入手困難じゃね~か!って思われると思いますが、とても身近な所にいい材料があるんですよ。
使い古しのスプロケットです。(^_^;
多分CRM用のスプロケットだと思いますが(どうでもいいか・・・)貧乏性なもんで何かに使えるかな?と捨てずにとって置いた物です。
材質は多分ジュラルミン(未確認)ディスクプレートをガードするのが目的ですから形は扇型にしなければならないし、最初から丸い物を使えば加工の手間が省けて良いんじゃないでしょうか?
旋盤で刃を落とす
まず旋盤で刃を削り落とします。
サンダーで削る方法もあります。
ヤスリでも削れない事はないですが、かなり辛いかな。(-_-;
旋盤で廻しながら表面をサンドペーパーで磨きます、結構キレイになりました。
シャーリングで切断
シャーリング(鉄板等を裁断する機械)で半分に切ります。
ジグソーもしくは鉄ノコでも可。
必要な形になるまで切ります。
板厚が5.5mmあるので凄い音がします。
切り出しが終わりました。ホイールに付ける為のボルト穴が残っているとみっともないので、TIG溶接で埋める事にします。
バフ掛け
角をRにしてバフ掛けしてみました、予想以上にキレイになるものです。
パッと見、スプロケットを利用したようには見えないと思います。
あとは取り付け位置を決めてボルト穴を開ければ完成です。(多分・・・)
完成と思って取り付けようとしましたが、ステーを付けないと駄目な事が解りスプロケットの切れ端を溶接して、取付用の穴を開けました。
いい加減に穴を開けたので2回も切った貼ったしてようやく完成・・・かな?(^_^;;;
もうレースまで時間が無いので、これで付かなかったら投げ出しちゃうかも・・・。
やっぱり安易なスプロケット流用は難しいですね・・・何度バフ掛けやり直した事か。
装着
何とかレースに間に合わせる事が出来ました。
取り付けはディスクカバー用のステーをM6タップ加工し、そこに直付けです。
で・・・上手くついたのですがパッと見、スプロケットが左右に付いているように見えるって言われてしまった。(笑)
シャークフィンの効果のほうは、レースで岩にヒットする事が無かったので今の所、不明です。
まあ今まで走っていてディスクブレーキを破損させた事がないので、本当にこんなものが必要かどうかも不明です。(^_^;;;
この頃(2000年頃)は、ガレ場を使うようなレースって殆ど出た事なかったので、シャークフィンよりプラ製のディスクカバーの方が有効だったと思います。
今なら白井トライアルパークやアタック系で必需品なのでしょうね。
そういや、ウエストウッドの店員がこの記事見てたらしく「スプロケからシャークフィン作った人がいるんですよ~」って聞かされて、顔が引きつったのは遠い日の話・・・。
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