
初挑戦というのは、事前にどんなに調べても手探り状態なので、試行錯誤の連続です。
実践し結果を見て、想像していた結果との違いを修正し、工夫していく。
今回、空冷四気筒エンジンの再塗装に挑戦してみましたが、焼付塗装の仕上がり感が想像と違って、かなり戸惑いました。
温度計で温度確認
150℃(パンフレットには120℃と書いてある)で煙が出るまで?
料理用の240℃まで計れる温度計を買ってきて、200℃近くまで温度を上げて30分ほど炙ってみても、煙なんか出ないのですけど・・・(^^;
更に熱を加えると塗装膜が柔らかくなって、温度計の針が触れただけでキズが付きます。
加熱時はエンジン全体が徐々に暖かくなっていき、熱処理終わってないところも柔らかくなってしまうので、かなり気を使いました。
温度計も100℃を超えると1分以上不可(熱で壊れる)との事で、ピンポイントで計測しながら、ベニヤ板にアルミ箔貼って熱反射を狙ってみたりと工夫してみました。
電気ストーブだけでは足りない分を、ヒートガンを30分ごとにズラしながら2日間かけて加熱処理。
エンジンが冷えると塗装膜も硬度が増し、やっと感覚がつかめます。
最後にバーナーで表面を炙る様にして、やっと満足のいく強度が出てくれました。
いや~、苦労しましたね。
傷つけてしまった部分や、バーナーで焦がしてしまった部分がちらほら。
3回目の塗装
手直し部分を水研ぎして、再び脱脂後に再度全体を塗ります。
もう一度、加熱処理やって、やっと耐熱塗装の完了です。
不満な部分も有りますけど、とりあえず満足かな・・・新品エンジンみたいになったし。
エンジンカバー類のバフ研磨
加熱処理やってる間に、クラッチカバーのバフ加工を行いました。
所々キズが入って、腐食も進んでいたので、120番のサンドペーパーでキズを消していきます。
徐々に番手を上げて、キズを均していき1200番まではペーパーで研磨。
1500番相当のコンパウンドを付けて、エアアングルサンダーで研磨していきます。
こんなの手作業でやっていたら気が遠くなります。
エアツール万歳(^^)/
後は気が済むまでひたすら磨くのみ。
こちらはクラッチカバー、、、結構深い傷が有ります。
こういうキズはナイロンディスクを使って、キズ周辺全体を削って消しちゃいます。
ナイロンディスクは100均で買ってきました、200円で売ってます。
キズが消えたら、全体をサンドペーパーで削っていきます。
600番から順に1200番まで番手を上げていきます。
1200番までやったら、サンドペーパーからコンパウンドに切り替え、仕上げていきます。
面が大きいのでデスクグラインダーでは真ん中が磨ききれない。
そこで、やはり100均で売ってるフェルトディスク(こちらも200円)を使って、サンダーで研磨します。
100均物は使えないものが多いけど、このフェルトディスクは普通に売ってる800円位するディスクと比べても遜色ないです。
バフ掛けは順番と根気(^^;
納得いくまでひたすら磨き上げていくだけです。
やった分だけ、輝きが増すので、どこまでやるかは自分次第。
エアサンダー用のサンドペーパーを使うと楽ですよ。
消耗が凄いけど、腕や指が痛くならずに済みますし、均一に研磨出来て仕上がりも全然違います。
4種類のカバー全部のバフ掛けがやっと完了。
よっく見ると研磨のスジが残ってたりしますが、もうキリがないのでこの辺でやめときます。
後は仕上げにクリア塗装するつもりでしたが、行きつけのバイク屋のオヤジにやめとけって言われました。
クリアの下で腐食が進むので、マメに磨きながらの方がおススメだそうです。
エンジン関係のガスケットとGSFフォークのシール関係を注文に行ったのですが、KATANAの純正パーツって、まだ普通に出るのですね(^^;
普通のルートでダメだったら、ユニコーンで注文しようと思っていたけど、明後日には届くとか。
SUZUKI凄いな(*’ω’*)
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