
ゴーグル色々、、、
レースに限った事ではありませんが、オフロード走行をする上で視界確保は何よりも優先されるモノだと思います。
晴れたドライコンディションでは舞い上がる土埃や前車が跳ね上げる石等から・雨のマディコンディションでも目の悪い私は昔はメガネ、今はコンタクトなのでゴーグルは絶対に外せない。
ところがマディだと泥がゴーグルに付着してあっという間に視界が奪われる、そんなシーンで威力を発揮するのがロールオフと呼ばれるアイテムです。
ゴーグルに付着した泥を左端の紐を引っ張ってレンズ正面に展開したフィルムを泥ごと巻き上げ視界を確保する、、、レースをやる上で絶対に手放せないアイテムです。
ところでこのロールオフシステム・・・出来る事なら2個3個と予備を持っておきたいところなのですが結構高価な代物で、更に巻き上げ用の紐が切れやすいのときてます。
そんな紐の切れて使えなくなった奴が2個ほどあるのですが、勿体無いので修理に挑戦します。
ロールオフの修理
非分解式なので修理するといっても無理やりバラすしかありません。
おそらく巻き上げの為のドラムが入っているであろうところを良く見ると、接着?してある所に溝があります。
この溝に沿ってカッターの刃を少しずつ入れて慎重に切れ込みを入れていきます。
中身を傷つけないように慎重になぞる事10分、注意点は黄色部分は切らないようにする事。
上手く分解するとこんな感じになります。
巻き上げドラムはカシメてあるので、これ以上は手を付けられません。
おそらくはゼンマイのようなスプリングが入っているのでしょうね。
楊枝などを使って切れてしまった紐を引っ張り出します。
切り開くときに刃を入れないようにと注意した部分は接着されていないので外す事が出来ます、小さいので無くさない様に。
今回の場合は、紐の根元で切れたので紐の交換はやりません。
状態次第では紐も交換したほうがいいですね、多分たこ糸で代用できると思います。
紐をドラムに巻き直し、テンションが掛かった状態で黄色いパーツに通し、適当なのに絡めて戻らないようにします。
ゴーグルケースの中に、引っ張る部分の部品が入っていたので紐に結んでから本体と合体させます。
ガムテープ等で抑えながら、時々動きを確認しつつボンドを点付けし固定します。
ボンドは一気に付けずに、根気良く少しづつ付けるようにすると上手くいくでしょう。
これで修理完了です、やってみると以外に簡単に直せました、、、ですが自己責任で。。。
メッシュ仕様のマディ専用ゴーグル
どんなにロールオフを使っても、どうしようもないものがレンズの曇りです。
特にメガネユーザーには切実な問題ですが、その曇りを一気に解決する究極のマディ専用ゴーグルがこれ。。。
レンズの変わりに目の細かい網を張ってます(笑)
これならば絶対に曇る事無く、風通しも抜群なのでメガネが曇る事もなくなります。
フィルムとレンズの間に水分が入ると張り付きを起こして、巻き取る際にフィルムが切れたりする事も有りますが、メッシュなら張り付きも起こりません。
問題は埃に滅法弱く防御性にも問題がある事。
前から飛んでくる石なんか当たったらアッサリ突き抜ける事でしょう。(-A-)
もう一つ珍しいゴーグルを紹介します。
メガネを使用していた時に使っていた電動ファン付ゴーグルです。
ファンがゴーグル内の湿気を追い出し、レンズが曇るのを防ぎます。
常に空気が流れますのでメガネの曇り防止効果もあります。
これにアンチフォグレンズとロールオフを組み合わせれば、かなり強力なマディ対策ゴーグルになりますが、普通のゴーグルと比べると重さを感じますし、フィーーンというファンの回る音がちょっと煩い。
電源は単5電池1本で約4時間以上使えます。
値段は・・・うろ覚えですが12K円以上した気が。
雨のレースは視界確保で決まる?!
どんなに速くても、どれほどのテクニックが有っても、視界を奪われてはまともに乗る事は出来ません。
雨のレースともなると、前車が巻き上げる泥で、視界はあっという間に塞がれてしまいます。
例えロールオフを付けていても、ゴーグルに付いた泥の重みや抵抗で、簡単にフィルムが千切れたり、巻取り用のひもが切れたりと、一撃で使い物にならなくなることもしばしば・・・
だから毎周ごとにピットインして、ゴーグルを交換するのが当たり前になっていました。
レースウイークに入るとゴーグルの整備を必ずやります。
レンズを綺麗に磨き、裏面には曇り止めを塗って、フィルムを新品に交換。
最後に一個一個、濡れたり汚れたりしない様に、ビニールに入れておきます。
こうやって最低でも5~6個、出来れば10個くらいのゴーグルを用意すれば準備は万全。
淡路島での雨のレースでは、それでも足りなくてチーム監督から新品を出して貰ったくらいです。
ゴーグル以外にも、転倒などでグローブが泥まみれになってしまうと、まともにハンドルを握れなくなってしまいます。
グローブも複数個用意し、取りやすい様にピットのテーブルに並べたりしとくといいです。
クイックチャージャも要調整
前にBlogで紹介した手作りクイックチャージャは、嫁やチームメイトから使用禁止令を出されてしまって大阪に里子に出されてしまいました(泣)
でも一度楽をしてしまうと、もう元には戻れません。
そんな訳で今年の夏からちゃんとしたアチェルビス製のクイックチャージャを導入しました。
KTMタンクもアチェルビス製なので給油口の口径などは、まるで専用品のようにジャストフィット、、、なのですが何故かガソリンが綺麗に流れ落ちない。
クイックチャージャ側の蓋を外してみたりと色々試してみて分かったことが、KTMのタンクに突っ込んで給油レバーを引いた時に、バルブ中央のエア抜きパイプがタンクの内壁に当たってエアが抜けなくなっているらしい。
そうと分かれば対策は簡単。クイックチャージャの先端が奥まで行き過ぎないようにストッパー位置を調整し固定すればOK。
思惑通り対策後は綺麗にスゥーーっと流れ落ちるようになりました。
お陰でAA-GPでは、ピットインから満タン給油してピットアウトまで僅か30秒程度で済みました。
クイックチャージャもエンデューロでは必需品となってます。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
Copyright © Backyard Builder All rights reserved.
この記事へのコメントはありません。