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【03’GASGAS EC250】スペイン製EDレーサーのやっぱり爽やかツーリング仕様
- 2018/6/11
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この記事の目次
03’GASGAS EC250
2010年夏にKX250を手放してから1年以上、特にJECの爺ヶ岳で気持ち良さそうにカッ飛ぶ監督の2stサウンドを聞いてから、厳しい所では4stより2stだよな~と思っていました。
密かに2012モデルのKTM250SXをディーラーに注文というか予約していたのですが、何とKTM-JAPANは今年から250SXは入れない方針で2st購入計画は頓挫。
どうしたものかと考えて、250XCを個人輸入するしかないかと検討していたりしましたが、色々と問題の噴出したJECのレギュレーションが引っかかってどうにも決断できず・・・
更に2011年の夏からは白井トライアルパークの年会員に入会。
エクストリーム系の練習を始めたものの、重い450Fや本番車の350SXFでは正直岩場で使いたくありません。
と言う事でお手頃な練習車を探していた所、ちょっと年式は古いのですが、割と良さげな2stエンデューロバイクを見つけて購入してみました。
GASGASのEC250です。
ベースは03らしいのですが、05だか06辺りの新古エンジンと外装になっていて程度も悪くない。
勿論保安部品完備で書類付、値段が値段だったので、全然期待していなかったと言うか、全バラリビルド覚悟だったので拍子抜け。
まあそれでも2・3箇所直さなければならない所はありますが、簡単に直せるのでまったく問題なし。
チェンバーの凹みもないし、ちょっと綺麗過ぎてトライアルっぽい練習に使うには勿体無いかと思わないでもないですが。。。
期待出来ない価格の理由その1
リヤブレーキが壊れて効かなくなっていたそうです。
前オーナー曰く、スカスカでブレーキマスターがダメになっているとの事でしたが、試しにエア抜きしてみたら気泡だらけ、、、
5分ほどでエア抜き完了で直ってしまいました。(-_-;
期待出来ない価格の理由その2
サブフレームが折れているので針金で留めている。
まあGASGASなら仕方無いですね。
特にサブフレームが弱くて以前所有していたEC250も良く折れました。(^^;
溶けては困るパーツを外してチョチョイと溶接修理完了。
ついでにフレーム点検して見つけたステップ付け根のクラックも溶接。
期待出来ない価格の理由その3
フロントホイールのガタ・・・
これはベアリングを交換すればいいので調達して直します。
っとダメだしやりながら一つ一つ問題を潰していきます。
エアクリーナーのオイル塗布が雑だったので、外してコネクティングチューブの内側を覗いたら、結構汚れていたので外して洗浄、ついでにPWKキャブもOHして完了。
ノーマルサイレンサーのグラスウールが劣化しているのか、結構排気音が煩いしノーマルはあまり格好良くないので、前に友人から貰ったKX250用の新品サイレンサーでも付けてやろうかとフィッティングテスト。
ちょこっとステーを作ってやればそのまま使えそうです。
サイドパネルを付けるとこんな感じで、短くなるのでレスポンスアップも期待出来るかな?
後はスプロケットが前後終わってました。
純正パーツは何処で調達したらいいのだろうか…
フロントハブのベアリングを交換してフロントのガタは直りました。
よくみると前後リムはエクセルの黒に交換されていますが、まだ殆ど傷が無いので替えたばかりなのでしょうか?
期待出来ない価格の理由その4
エンジンヘッドのボルトから冷却水が滲み出る・・・
確かに滲んでいたので、一度外してボルトにシール材を巻いてから組み付けたら漏れは止まりました。
実際に走行して圧力をかけても滲みを確認出来なかったのでOKでしょう。
右側のラジエータが横から押される形で凹んで歪みも有ったので修正、、、
本当は外してから定盤に固定して角材などを使って修正した方が綺麗に直るのですが、そんなに酷くなかったので横着して車体に付けたままSUS材を使ってシャコ万で修正してみました。(^^;
何とか良く見ないと分からない程度には、歪みと凹みの修正が出来ました。(^^v
初乗りインプレ
ある程度メンテナンスも終わったので白井トライアルパークへGASGAS EC250の初ライド。
キャブの調整とハンドル位置をちょこっと直して、まずは軽く第5エリアへ行ってみました。
久しぶりの2st250は・・・パワーねぇ~(-_-;
こっちも回り癖が付いていないのか、高回転まで回りきれない感じ&サスがフニャフニャ。
特にフロントがスカスカボヨンボヨンで軽過ぎる車体と相まって、コントロールが難しい。
ハンドルも幅が狭くて押さえが利かない。
KTMとはえらい違いにかなり戸惑いました。
車体とエンジン関係に異常は見られないので、次に第二エリアのガレクライムへ。
最初は踏ん張らないサスペンションに乗り難さを感じましたが、岩のゴロゴロしているガレクライムでの、エンジンの粘りにちょっとビックリ。
SXFだとちょっと苦戦する所でも、ヒョイヒョイいけてしまいます。
更に酷い第三エリアでも同様でSXFだと疲れてしまうルートが楽に行ける。
これがEDレーサーとMXサーの違いなのねと当たり前の事を再認識。
第三エリアから第一エリアへ降りるルートが蜘蛛の巣だらけで閉口したけど、KTMより一回り小さい車体は狭いルートでも躊躇無くコントロール出来て楽しい。
蜘蛛の巣を取り除いた狭い急勾配のヒルクライムを登る時にEC250の真骨頂を見ました。
軽量コンパクトな車体に粘る元気の良いエンジンの組み合わせは、狭く荒れた厳しい登りの連続ターンで、笑いが出るほどコントロール性に優れグイグイ登っていけます。
これは結構使えるのでは?と思いましたが、平地に戻るとやっぱりパワー無い・・・
う~ん、山遊びやハードコースでのレースでは使えると思うけど、JNCC等のハイスピード系レースでは戦闘力不足かな。
まあ元々レースで使おうなんて、考えてませんでしたが、改めて2stEDレーサーに興味が出てきました。
03ベースであれでしょ?最新鋭のEDレーサーだとどれだけ凄いのでしょうか?
これは何処かの試乗会の機会が楽しみです。
ステムベアリング交換
初乗りで概ね好印象だったGASGASですが、ハンドリングに引っ張られるような違和感がありました。
ステアリングステムベアリングの段付き摩耗の症状ですね。
前オーナーも分かっていたようで、バイクと一緒に受け取ったパーツ群の中に新品ステムベアリングが入っていましたが、自分では交換できなかったようです。
ステムのセンターナットに緩めようとして舐めてしまった傷跡が残っていました。(-_-;
おそらくちゃんとした工具を使わず緩めようとして断念したのだと思います。
アルミ製のナットの捲れてしまった部分をヤスリで修正してから、ボックスレンチで外してベアリング交換。
これでハンドリングはニュートラルになるはずです。
しかしKTMと比べると悲しくなるぐらいチャチな作りのステムです。(T_T
ハンドルはどうも短いと思ったら、両端に切断跡がありました。
とりあえず暫定で手持ちのテーパーハンドルの中から適当に選んで交換。
グリップもいつも使っているタイプに交換。
前後スプロケットはDRCからスチール製が出ていたので取り寄せて交換。
DRCは品質がイマイチですが、まあアルミよりは持つでしょう。
チェーンもまだ使えるRKのシールタイプに交換で安心して乗れます。
EC250は主に白井でエクストリーム的な練習や山などで使うつもりなので、トラタイヤを試してみようかと検討中。
特に岩場でトライアルチックな事をやるなら安全面でもトラタイヤの方がいいような気が・・・何故か中古のトラタイヤ有るし。
某所で全開テスト
普段は450で走っている砂利とガレのコーナーだらけの全開コース。
ここを2stで走るのは何年ぶりだろう。
4stと違って全然トラクションしない・・・
タイヤがダメというのもあるけど乗り方を変えないとダメみたい。
低いギヤより1速高めのギヤでクラッチ使ってパワーバンドを維持すると、無駄にホイールスピンしながらも気持ちよく加速でき向きも自在に変えられるので面白いです。
暴れる車体を振り回しながら乗るのは2stの醍醐味なのですね。
エンジンも気持ちよく回るようになってきたので、周回ルートを外れてアタックルートへ。
久しぶりなのでルートを間違えたりしながらあちこち走り回っていたら新ルートを発見、まだまだ開拓の余地がありますね。
かなり厳しいヒルクライムなのに、更に倒木で難易度アップ、、、見事に返されバク転しちゃいました。
この角度で後ろ向きに振り落とされるのは恐怖です、怪我しなくて良かった。
全開周回ルートとアタックルートを適当に織り交ぜながら3時間ほど走ってこの日のの練習は終了。
先日の台風の影響か倒木やらクレパスやら有って、油断するとぶっ飛びそうになるので緊張します。
あまり一人で来る所じゃないな・・・。
爽やかツーリング用に登録
主に白井トライアルパークに持ち込んで、トラ車の邪魔にならないようにガレ場やセクションで練習していましたが、流石にやれる事の限界を感じてしまいました。
やっぱりきっかけはJEC最終戦前の自爆による怪我ですね。
幸い骨折までは至らなかったようで痛み止めとテーピングで何とか凌ぎ、ED-IB昇格を決める事が出来ましたが、このままEC250でトライアルの真似事をやっても進歩がないと思い、96’BetaTechno以来10数年ぶりにトライアルバイクの購入を決意。
EC250は登録して乗れるように保安部品を付けました。
2012年シーズンはJECの日高戦に参戦する予定で、ナンバー付が必要なので、もしかしたらコイツで出る事になるかもしれません。
その時はサスペンションを強化しないと。
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