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【CRF450R車体+KLX300ESエンジン】モトクロッサーにセル付300エンジン搭載
- 2018/7/22
- KLX300ES-AL, オフの世界
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この記事の目次
CRF(450車体)+KLX(300エンジン)製作
本業が忙しかったり、レースに出たり、嫁のバイク壊したりと色々忙しくて全然更新ネタがありませんでしたが、やっとCRFベースのスペシャルマシン製作に取り掛かります。
車体はエンジンレスの新車
こちらがベースとなる02モデルのCRF450R、、、ピカピカです、当然です、、、新車ですから。(^^;
依頼人の要望で、出来るだけ高年式のアルミフレームベース車両を探していた所、思いがけない所から「エンジンレスのCRF有るよ、新車だよ」と夢のような話が飛び込んで来ました。
これを断る理由はありません、依頼人の許可を取り付け即交渉、これ以上に無い最高のベース車両です。こんなの弄れるなんて、ああ幸せ(笑)
セル付KLXエンジン取り
約1年前、当時YZ250FでEDレースをやっていた依頼人は、度重なるキックゲロで、勝てるレースを落とし続けていました。
YZ-Fに嫌気をさした依頼人が、次に選んだのがGASGAS EC250でしたが、まったく合わずに即手放す事に。(-_-;
色々相談を受け、ではいっそのこと希望に合ったスペシャルマシンを作りましょうかという事になりました。
当時、嫁が乗っていたパチCRE125HMを試乗して、アルミフレームの感じがとても気に入ったらしく、アルミフレームCR車体に、セル付きの4stエンジンをチューンして載せようという事になりました。
まず候補に上がったのはXR250(MD30)エンジンでしたが、中古相場が高く、(レースで勝てるような)エンジンチューンの費用がバカにならない等の理由により、別口で見つけたKLXエンジンに変更。
それがこれです。
エンジン取りのKLX250ES・・・ESはエレクトリック・スタートの略ですかね?
シリンダーの後ろにセルモーターが付いています。
キックはオプション設定みたいです、この車両には付いていませんでした。
戦う4stがコピーのKLX250SRを、足周りをツーリング仕様にしてセルを装備したバイクですが、エンジンパフォーマンスは同じようです。
ボアストロークや圧縮比、バルブタイミング、キャブレターにいたるまで同じ構成です。
SRには無い装備として、ESにはラジエターファンが標準装備されています。
最初からこういうのが付いていると有り難いです。
後からゲロファンを付ける手間が省けます。
(KLXオーナーズクラブのおがわさんより、SRもファンは有るとの指摘が・・・あれ?)
さすがトレール車・・・狭いスペースに、これでもかって位色々なモノが詰まっています。
エキパイ外して、キャブを外して、ラジエターを外して・・・うひょ~面倒臭い。(-_-;;;
やっとこさエンジンを降ろして、恒例の重量測定・・・約34kgでした。
でもこのエンジンノーマルでは有りません。
実はKLX300の純正パーツを使って300cc(正確には292cc)にボアアップしてあります。
もしかしたらノーマルだとも少し軽いかも知れません。
エンジンを剥ぎ取ったKLXには、当分用は無いので、CRFと入れ替えて、余計なパーツを取り外していきます。
余計といってもサブフレーム位しか残っていませんけど・・・。
移植検討
綺麗に洗ったKLXエンジンをCRFの横に並べて、何処から手をつけるか考えます。
エンジン搭載位置は、ピボットシャフトで決められてしまいますので、まずはそこから合わせる事になりそうです。
CRFのピボットシャフト径は16.9mm、KLXエンジンのシャフト貫通穴径は15mmなので、まずエンジン側の穴を17mmに拡大加工しなければ。
CRF450のエンジンが確か29.6kgだったと記憶しています。
KLXのエンジンが約34kgで、その差約4.5kg…CRFの乾燥重量が102kgですからKLXエンジンを積んでも予想乾燥重量106kg前後になります。
セル付き4st300としては十分軽いです。
17mmのドリルを調達して、KLXのピボット穴を広げました。
拍子抜けするほど簡単に加工終了。
CRFのピボットシャフトを通してみて、問題無くシャフトが通る事を確認。
メンテナンススタンドにKLXエンジンを固定して、加工作業がやりやすい様にします。
スイングアーム合体加工
CRFのスイングアームを当てがって、ピボット部と、チェーンラインの確認をします。
KLXエンジン側を削って、チェーンラインが出る形で、スイングアームが入るようにしました。
少しだけ、スイングアーム側も加工しています。加工はサンダーとヤスリだけ。
スイングアームのピボットカラーが押し出される形になってしまったので、飛び出した分を旋盤で削ります。
CRFフレームに入るように幅が199mmになるように調整します。
KLXエンジンとCRFスイングアームの合体完了。
チェーンラインもバッチリ出てます。
あとはピボット部を軸にフレームに搭載して、マウントステーを作っていけばOKです。
フレーム加工
当然、フレームも手を加えないと、すんなりとは行かないと思います。
残ったパーツを外して丸裸状態。
加工中に切粉やゴミが入らないよう、ステム周りをガムテープ貼り。
とりあえず、赤線を引いた場所(上部と下部のステー)を切る事にします。
アンダーフレームは出来る事なら切りたくはないと考えていますが、どうしてもKLXエンジンが入らない時には、CRE230Fフレームのようなボルト固定式に改造するかもしれません。
とりあえずステーを切り落としてみましたが、どうやってもKLXエンジンを入れる事が出来ませんでした。
ヘッド側から入れてみたり、左右に振ってみたりしましたがNGです。
アンダーフレーム切断
どうにもならないので、アンダー部を分離・・・面倒ですがボルト固定方式に改造。(-_-;
ピボットシャフトでエンジンとフレームを繋いで、干渉部分を少しづつ削っていきます。
削っては確認、マジックで干渉部分に印を入れて、エンジンと切り離してから、再び削り加工・・・
約1時間位かけて、まあまあ良さそうな感じになりましたが、まだまだです。
スイングアームも仮組みしてみて、エンジン搭載角度を確認・・・
もう少し削り込みを煮詰めないと駄目ですね。
失敗は出来ないので時間かけてじっくりやる事にします。(^^;
ラッキーな事に、ガソリンタンクはそのまま使えそうです。
手間が省けて助かります。
切り外したアンダーフレーム部分を、フレーム本体にボルトで固定する為のパーツを削り出しで製作しました。
材質は7N01材を使用したので、強度は申し分無い筈です。
後端部分の溶接面を出来るだけ多く取る為に、斜めに切って繋ぐ事にします。
シャコ万で位置決め固定をして、仮止め溶接します。同じ要領で全てを仮止め。
この状態まで仮止め溶接したら、バランスを確認してから本溶接していきます。
溶接完了・・・といっても、こんな写真では分かりませんよね。。。(^^;
固定していたボルトを外すと、こんな感じで分離できます。
これでエンジン脱着が楽になります。
アンダーフレームにエンジンマウントステーを溶接し、ボルト固定のステーも製作。
これでエンジン移植は完了・・・ではないんですな。
まだヘッドマウントが残ってますが、疲れたので今日は終了。
朝から1日やってこの程度です、カスタムは大変です。(-_-;
当時(2002年)では、まだセル付の4stレーサーって珍しかったですね。
KTM400EXC-Rくらいしか有りませんでした。
そんなない物ねだりの産物がこれでした。
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