
倒立フォークへ変更
そろそろ完成が見えてきたので、次回作の素材を某オークションで探していたら、KX80Ⅱ用の倒立フォークが売りに出ていました。
せっかくのアルミフレーム、どうせならカッコ良くしたいので、落札しましたがステムが付いていませんでした。トホホ (-_-;
正立フォーク径は35mm、今回手に入れた倒立フォーク径は42mm、ステムを部品で頼むと2万を軽く超えてしまうので、自作を決意。
ステムシャフトを抜き取って採寸。
倒立用オリジナルステム製作
ステムを削り出せるほどのアルミ塊がないので、適当なブロックを溶接して使います。
正立ステムから採寸した寸法を元に、倒立フォークが付けられるようにした図面を書いて、それを数値化しNCフライスにて加工。
フォーク径42mmの所は、38mmのエンドミルで開けた後にボーリング用の刃を使い、3回に分けて慎重に仕上げました。
上が三つ又部分、下がアッパーです。
ハンドルストッパーはM8のキャップボルトを使います。
裏にはCR80のフロントフェンダーに合わせてタップ加工を施してあります。
アッパーの方にはハンドルブラケット用のM8タップを施しました。
まだまだ見た目が無骨ですし肉抜きもしていないので重量が有り過ぎます。
完成までもう少しかかります。
余分な所を削りアッパー部の裏を肉抜きして完成いたしました。
写真では分かり辛いと思いますが、フォーククランプ部の厚さは上下とも36mm、M8ボルト2本で締め付けるようにしてあります。
角を滑らかに仕上げて表面全体も少し磨き上げています。
ハンドルストッパーとなるM8ボルトを付け、ステムシャフトを挿入する穴をバーナーで十分に過熱して膨張した所にKX80のステムから抜き取ったステムシャフトを挿入。
熱いうちはユルユルでしたが、冷えて収縮するとガッチリ固定されました。
完全に冷えるのを待って、ステムベアリングを挿入。
オリジナルステムの完成。(見た目は立派…)
ハンドルはテーパー形状のMAGURA製を使う事にしました。
手持ちのハンドルの中で最も一文字型のハンドルを選んだ結果です。
乗ってみて合わなければ別のハンドルも試してみると思いますが、その時はハンドルマウントも作り直しになります。(汗)
組立作業
フレームを綺麗に磨き上げスイングアームも塗り直して組み立て作業に入りました。
一点一点パーツを磨きながら組んでいく作業は面倒ですが、とても楽しいものです。
エキパイの取り回しの関係で、リヤサスペンションは左右を引っくり返して付ける事にしました。
フレームの幅に余裕が有るので問題なく取り付けられてホッとしています。
ようやく倒立フォークの取り付けが出来ました。
やっぱアルミフレームには正立フォークより倒立フォークの方が似合います。
タイヤ・チューブも新しい物に交換しました。
リヤのタイヤ・チューブも入れ替え、綺麗にしたエンジンも完全に固定。
チェーンラインは出ていますが、チェーンスライダー位置がちょっとズレていますので後で修正。
ブレーキホースも新品に替え、ブレーキオイルを入れてエア抜きも完了。
ディスク盤は前後とも錆が凄かったので、ドブ漬け錆取液に2日間入れてワイヤーブラシで磨きました。
錆のせいで多少ディスク表面が凸凹していますが、使っていれば綺麗になる?
やっとキャブレターを付ける事が出来ました。
キャブレターの位置が高すぎて、スロットルワイヤーがタンクに干渉してしまう為にワイヤーの取り回しを変更。
キャブレターの取付はかなり厳しいものになってしまったのでセッティングの為のジェットの交換がかなり面倒なものになりそうです。
1年以上前に設計したフレームをベースに後からの色々な変更を、図面化せずに進めてしまったツケが回ってきた感じです。(-_-;;;
エアクリBOXレス化の試み
もうお分かりでしょうが、今回のアルミフレームはエアクリーナーBOXも兼ねています。
正確にはフレームを中空構造とし、左右に取付けた吸気口から取入れた空気がフレームの中を通ってキャブレターに行くようにしました。
思いつきでやったので、どの程度の吸入抵抗があるのかは、エンジンをかけてみないと何とも言えません。
エンジンが要求するだけの空気が、構造の抵抗により足りなければ、上が回らないのではないかと想像しています。
もしダメなら、もう一度バラして吸入抵抗を減らす加工を行わなければならないでしょう。
左右の吸気口はシュラウドの裏から空気を取入れます。
フロントスプロケットはタロン製の13丁を選択、レンサルより安かったので。
チェーンはレース用のノンシールにしました。
シールタイプにしようかとも思ったのですが限られたパワーを少しでも有効に使いたいので、耐久性よりも抵抗を減らす事にしました。
ステップの取付ボルトをローラー付きのボルトに変更してチェーン下を支えます。
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