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【WR250F+オリジナルアルミフレーム】スクラッチで作るミニモト化&モタード仕様
- 2018/6/20
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WR250Fエンジン搭載のミニモト製作
量産型アルミフレーム企画の第一弾として、車体ディメンションをCR80ベース、エンジンをWR250Fで、更にモタード仕様という前代未聞(・・・多分)のミニモト製作です。
依頼主は広島在住の「ゆうゆうさん」、相互リンクの「ゆうゆうのバイク道楽」の管理人さんです。
昨年春に立ち上げた、「アルミフレーム計画」での寸法取り用CR80募集の時に、製作依頼を頂き、色々打ち合わせを重ね、ようやく製作準備が整いました。(汗)
量産型アルミフレームの寸法ベースとなる01モデルのCR80です。
採寸後は足回りを外して、これから製作するCR80ディメンションの新型アルミフレームに移植します。
こちらが搭載予定のWR250Fエンジンです。
あまりこういう形でお目にかかることの無いエンジンですが、第一印象はとにかく小さい!
シリンダー部なんて本当に250cc有るのか疑いたくなる程の大きさです。
そして恒例の重量測定、何と21kgと超軽量でした。
半分の排気量のTTR125LWのエンジンが23kgですから、いかに軽いかお分かりだと思います。
まさに軽量・コンパクト・ハイパワーと三拍子揃ったエンジンです。
ついでに、別口で足回り移植を頼まれているTTR125の横に並べて、大きさを比較してみました。
ほぼ同じサイズです、エンジン載せ替えても違和感無いです。
ハイパワー4stミニを作るなら、現在最高のエンジンと言えるかもしれません。(予算が許すなら)
フレームの設計
年度末に近づいているせいか、本業の方がとても忙しく、フレーム設計の方がいっこうに進みません…。(-_-;
今日も休日出勤でしたが、何とか基本レイアウトが完成です。
第一案
基本的な形は「CRE230F」がモデルですが、CR80ディメンションで書き直しています。
ちょっと線の細さが見られるフレームですね・・・古さを感じます。
第二案
ディメンションを変えずに、デザインを第3世代のCRフレーム風(平たく言えばパクリ。)にしてみました。
見た目は新しいのですが、80サイズでこの形を採用出来るかどうか・・・エンジンはともかく、吸入系(キャブレター等)配置に支障が出ないかが心配です。
ステム部とピボット部を、より直線的に結べるのは良いと思うのですが・・・。
決定
03モデルのアルミフレームデザインが出来上がりました。
製作し易さを求めて、接合部は直線的な構造としながら、構成パーツにアールを持たせて、角ばった感じを消す事が出来たのではと思います。
こいつを基準に三面図をおこし、各パーツごとにバラして図面化していきます。今年は、このフレームを3~5台程度製作する予定でいます。
いよいよ製作を始めました。
まずは、リヤ周りの要となる部分を製作します。
オレンジの部分を削り出しで作っていくのですが、材料の都合で二分割での製作となりました。
また量産型と言う事で、数台分を製作する事にしました。
今回は、材料の都合で4台分です。
製作開始
左右2枚、4台分と言う事で8枚のアルミ材を切り出し、バイスに挟んでフライス加工。
ある程度削った後は、サンダーでもって曲面仕上げ加工を行います。
微妙なRは、手でやった方が出しやすい、、、単にプログラム組むのが、面倒なだけなんですけどね。
シャコ万を外すと、金太郎飴のように同じ形のものが8枚出来上がり。
CRE230Fのフレームでは、溶接構造としたピボットシャフト穴部は、強度重視の総削り出しです。
同じ要領で、メインパイプに繋がる部分を製作します。
こちらは曲面が多くて、結構時間が掛かりましたが、満足出来る出来だと思っています。
やっぱ手仕上げが1番(笑)
左側が15mm、右側が22mmの板厚です。右側の方を斜めに15mm削って、溶接にて繋ぎ合わせます。
斜めに削るのは、より溶接する部分を、増やすのが目的です。
アルミを溶接する時は、十分な脱脂をする事が重要です。
油等の不純物が付着していると、溶解したアルミが弾けて溶接出来ないばかりか、真っ黒なクレーターだらけに。
シンナーで脱脂・乾燥後に溶接。
サンダーで軽く仕上げた後、スコッチブライトで全体をならしてパーツとしては完成です。
角をR加工にしようかと思いましたが、他の構成パーツを揃えて、バランスを検討してからにしました。
次はヘッドパイプ部の製作です。
CRE200Fで培ったアルミフレーム製作スキルも少しだけ進化して、材料も7N01材を採用するなどしていった時期です。
当時勤めていた精密板金の会社設備を、比較的自由に使えた事も有り、裏庭工房からかけ離れて言った感じですね(^^;
大型のフライスとかないと無理な加工がてんこ盛り・・・
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