
アンダーフレーム加工
切り外してオイルタンクに改造したフレームを戻して溶接する予定でしたが、戻す前にエンジンの搭載確認を行った所、やはり450ccエンジンのサイズが大きくこのままでは収まらない事が判明しました。
以前作った分割ボルト固定方式にすればこのままの形でも行けるのですが、あれはあれで別の問題が出そうなのであんまりやりたくありません。
切り離してからエンジンをピボットシャフトで位置決め固定して、上手く逃げるような形で作り直していきます。
現物合わせで少しずつ形を整えた材料を作っては溶接の繰り返し。
アンダーフレーム作り直し&オイルタンク内蔵部をメインフレームに溶接完了。
この状態でエンジンの着脱を可能にしました。
全て溶接構造なので強度に問題は無いはずです。
WRFに付いていたアンダーガードのステーも追加して、そのまま使えるようにします。
エンジンハンガーもWRFパーツの使える部分はそのまま利用出来るようにします。
2Tracシステム・オイルポンプ部搭載の為、フレームの干渉部分を削ります。
・・・そういえばまだ2Tracについて書いていませんでした。。。
2Tracについて
油圧で前輪を駆動させる事は周知の事だと思いますが、ご覧のようにその油圧の動力源は、フロントスプロケットの付いているドライブシャフトからとっています。
ドライブシャフトの回転を動力にオイルポンプを回す構造です。
だからクラッチをミートしてフロントスプロケット(つまり後輪)を回さないとオイルポンプも回らない=フロントホイールを回す油圧モーターも回らないという感じです。
動力の伝達比率は後輪の20%と発表されています。
その数値がメーカー開発時の試行錯誤の結果のバランスポイントなのか、単に油圧によるエネルギーロスでの結果なのかは知る由も有りません。
いずれその辺も研究対象にする予定ですが、今回はとりあえずシステムに手を加えない方向で進めていく予定・・・あと詳しい構造は禁則事項って事で。
ポンプの逃げを作った分、強度を補う為の補強を施します。
内部にリブを追加し蓋を追加。
ラジエータ取付位置決定
ラジエータの取り付け位置も決めます。
ミニモトフレームの場合だと、レイアウトを決めるのに物凄く苦労する部分が、フルサイズだと鼻歌交じりに進められるので物凄く楽です。
まだ細かい部分が残っていますが、とりあえずメインフレームの主要部分は終わったので仮組みしてみて不具合が無いかを確認します。
今回の最大のラッキーはステムが付くヘッドパイプが無加工ボルトオンで済んだ事です。
ここを新たに作るのと、そのまま使えるのとでは雲泥の差です。
そのお陰でメインフレームにかかった時間は僅か約60時間。
*スクラッチで作ると200~300時間かかります(^^;
この状態で約2kgの軽量化と低重心化を達成出来たと思います。
外装はYZ450F用に決定
この計画が始まった当初は、怪しいオリジナル感を出す為に、WRFとはまったく別の外装パーツを使う予定でいました。
しかしタイミングよく自宅にお越し頂いたJNCCオーガナイザーの星野さんに、仮組み状態でのこれを見て貰いました。
バイクのコンセプトと目標を話した所、賛同頂きJNCC-AAクラスでの公認を頂きました、有難う御座います。
WRFを生み出したYAMAHAがJNCCの協賛という事もあり、YAMAHAに敬意を払い、失礼が無いように外装は一目でYAMAHAと分かるようにYZブルーで行く事にします。
YZFはフルモデルチェンジの10モデルが出てしまった為、最新タイプではなくなりましたが、一見YZFに見えるように09までのYZ450Fの外装パーツを使う事にします。
オークションで見つけたYZ450Fのサブフレームを入手し、これに使えるように加工していきます。
位置決めに苦労しましたが上手く出来たと思います。
シートは当然YZF用を使う事になります。
この状態でのシート高は約950mm、跨った感じではKTMより気持ち高いです。
エキパイの取り回しはそのままいけました。
WRFノーマルマフラーより2kgも軽いチタン製マフラー(YZF用なのかな?)を使います。
この部分の軽量化は効きます。
サブフレームの位置がノーマルと違うのと多分年式違いも有るせいで固定部分は作り直しました。
ちょっと長い感じです・・・完成して音量や特性を確認した後、長さを詰められる様ならもう少し何とかしたい所です。
今回は手を付けませんが、いずれは排気系もやって見たい事が有ります。
多分、次の新作フレーム製作時にはその辺も含めた設計になる予定です。
形になってからがまた長いのですよね。
細かい部品の製作やら地道な工作が必要です。
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