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- 【スペシャルタイヤチェンジャー】ムース入りタイヤ交換の必需品

Tire Changer
何かとお世話になっているスケテツさんのBlog「北狐RACING・外伝」にて紹介されていたTire Stripperという商品の動画(削除されれてもうない・・・)を見て、こりゃ便利そうだと思い、作ってみたくなりました。
でもただ同じ物を作っても芸が無いので、より使いやすいように工夫してみたいと思います。
目標はムース入りのタイヤを野外で楽に交換出来る事。
ベースはお蔵入りのビードブレーカー
まずはベースからですが、一から作るのは大変なので、以前作ったビードブレーカーをベースにしてみます。
これも見よう見まねで作った代物ですが、正直あまり使い勝手が×
まず余計な部分を切り落とし、アンカー用のベースを4箇所追加。
ガレージ内は勿論、レース会場・パドック内での使用を想定して、ペグで地面に固定出来るようにしてみました。
センターシャフトに、ピン用の穴を30mm間隔で6箇所開けて、本体に溶接固定。
KTMのリアホイール以外にも、シャフト径18mm以上のホイールであれば、何にでも使
えるでしょう。 今回はKTMとGASGASの前後ホイールに対応出来るように作ります。
動画ではホイールが回転しないようにストッパーをボルト固定していますが、、、
JEC等のレースでの制限時間内に交換する事を考えると、一々そんな面倒な事はやりたくないので、本体側にストッパーを付けました。
オフロード用ホイール限定チェンジャーなので、全周にラバーを貼って、ストッパー以外にもスポーク全体で受ける様にします。
ホイールを載せるとこんな感じで回転を防止します。
実際に使ってみると、ラバーに乗っかるニップルが滑り止めになっているお陰でスポークへの負荷が殆ど無いようです。
ホイールそのものは、このセンターロックで固定します。
工具を使わず手だけで固定する事が出来るように作ってみました。
が、実際に使ってみるとロックする必要が有りませんでした。
ストッパーとラバーのお陰で、センターロックを使わなくてもまったく動きません。
次にビードブレーカーを製作、こちらも手回しのボルトで簡単に位置変更できるように作ってます。
普通のビードブレーカーと違って、センターを支点に360度回しながら使えるので作業性はかなり良さそうです。
これだけでも作り直す甲斐が有りますね、ムース入りのタイヤを完全に下に落とすのに、従来のホイールを回転させるより、レバー側を360度回す方が圧倒的に楽で早いです。
セットもピンを入れてやるだけなので早く出来ます。
特殊レバー製作
次に特殊なタイヤレバーを作ります。
FB50×12を100mmの長さに切って、タイヤレバー型にサンダーで削りました、、、30分以上かかっちまって、手が痺れた。(-_-;
16mm角棒で枠形に組み、削り出した爪を溶接して巨大な特殊タイヤレバーの完成です。
反対側にはリムにタイヤを押し込む爪を作ってみたのですが、残念ながらこちらは没でした。
入らない事はないのですが、ムース入りのタイヤでは、かなり力任せに回さないと入らなくて、タイヤにもリムにも、負担がかかり過ぎて色々なトラブルの元になりそうです。
さて、動画の中で使われている謎の液体・・・滑りを良くする為に使っているのは分かるのですが、いったい何を塗っているのでしょうか?
ペペローションじゃね?って話も有りましたが、もっと簡単に入手出来る物として、シリコンスプレーを用意・・・一応使えました。
交換テスト
必要な部品が揃ったのでやってみた最初のテスト。
何とか使えましたが、巨大タイヤレバーの爪の角度を変え、より滑りの良い形状に成形し直して再トライ。
本番用ホイールにムース入りメッツラーのEDタイヤを付けて準備完了。
使う道具はチェンジャー関係以外で普通のタイヤレバー2本・プラハン・ハンドバイスのみ。
チェンジャーでタイヤを外してから、再びホイールに組み上げるまでのタイムを計ってみると、最初は4:20秒・・・
ちょっともたついたので、問題点を整理してから再びのテストで3回目に2:40秒で交換。
作業手順も確立して慣れても来たので、ビードストッパーを付けた状態で再びテスト、、、3:32秒。
ガレージでのテストで満足の出来るタイムが出ましたが、まだ課題も少々。
日高(全日本ED選手権)に参加を予定しているので、実際に使えるように実戦を想定したテストをやる事にします。
ペグを使って固定します
固定用のペグを用意し、某河川敷にてテストしてみました。
4本のペグを打ち込むとガッチリ固定できます。
手前のベルトは、ビードストッパー対策で考えたレバー固定の秘策。
交換テスト動画
日高でのタイヤ交換を想定した交換テスト動画です。
プレフィニッシュ前の時間調整時にアクスルシャフトとビードストッパーのナットは緩めてある設定。
今回はあっさりビードが落ちたのでブレーカーを使いませんでしたが、ブレーカー使っても30秒程度のプラスで済むと思います。
まあ実際は、身体が疲れていたり、バイクが泥だらけだったりで、もっともたもたするのでしょうが、これなら十分使い物になるかなと自負しております。。。(-_-v
日高ではバッチリ使えました。
その後、ガレージでしか使う機会が無かったのが残念ですが(^^;
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