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KX125LW
先日の「もう受注コンプリートマシンやりません宣言」の後の最初の製作ネタが、嫁さん用おねだりマシン・・・
結局、自分のバイクは作る暇ないのね。_| ̄|○
と愚痴るのはこの辺で、今回のマシンコンセプトから。
もうすっかり嫁専用機となってしまったKTM125EXCですが、ドライコンディションや平地ならともかく、マディで多少の難所があるようなところでは、やっぱりバイクがでか過ぎる。
(なんか毎回こんな事言ってる気がするな)
ならば80モトクロッサーでもマディ用に用意するかと問えばピーキーだから乗れないと・・・(-_-;
不遇のYZ85LW
折角用意したのに乗り手が居ないので、綺麗にして売り出される不憫なYZ85LW君。(-A-)
*スペアエンジン・フレーム・その他諸々付けて出品したら、とんでもない値段で売れました(^^;
KTM105SX
そんな時にスパ塾チームメイトの女神様が04KTM85SXを入手。
これがタダの85ではなく、純正パーツで105ccにボアアップされている反則バイク。
国産80クラスより足回りグレードや車格が大きめで大人が乗っても楽しめると評判なので、早速試乗させてもらうと確かにトルクが太くてパワーバンドに入れなくても走れてしまう。
(あくまで80比だけど)
なるほどこれならマディで押しが入るような場面でも、非力な女性でも何とかなるなと思うものの、玉数少ない上に値段(中古相場も)も素晴らしく、ちょっと簡単には手が出ない。
92’KX125
トルクを得る為に一番簡単なのは排気量を上げる事。
80・85ccがトルクレスで乗りにくいのであればエンジンを125にしてしまえと前々から考えてはいました。
私の作る4stミニなんて皆こんな単純な考えで作られた代物ばかり。
世間一般には200~250のエンジンなんてミニモトの心臓には使いませんよね。
殆どが100~125ベースでエンジンの改造も楽しんでいるものばかり。
だから裏庭工房製4stミニって邪道というか規格外なんですよ。
話がそれましたが、そんな訳でKTM105SXに対抗(笑)するにはMX125エンジンを80車体に乗せるしかないなんて話を某所でしていました。
「どっかに125落ちてないかな~」なんて言っていたら隣から「125?あるよ、欲しい?」と神の声。
勿論即答即決で譲って頂いたのがコレ↑です。
まあ懐かしい、、、92KX125ではないですか。
昔この型の250にお世話になりました。
*利根川をホームコースにしていた頃、お世話になっていた方がカワサキ系の有名ライダーで、全日本仕様のKXを譲ってもらいました
まあちょっと古いモデルですが、先日まで現役バリバリで乗っていたとの事で、エンジンもキック一発始動。
小さくして遊ぶには御手頃なベース車です。
解体作業
まずはバラして状態チェックから、、、
流石に古いのでボルトの固着等が結構あったりして解体作業も中々大変。
外装パーツは再利用しないので欲しい人居たら差し上げますよ。
はい、フレームだけになりました。
今回はオリジナルアルミフレームはやめて、このフレームをベースにミニモトサイズにしてみたいと思います。
でもただ小さく仕立て直すだけでは面白くないので、アルミと鉄のハイブリットフレームにしてみようかと。。。
足回りは前作のSX-R250で採ったサス流用が上手くいったので、今回も元々のKXサスを使う事にします。
エンジン重量測定
恒例のエンジン重量測定、、、体重計に載っているのはKX125と一緒に譲ってもらった予備エンジン。
よ~く見ると92KX125エンジンとはタイプが違う・・・
何かKDX125SRのエンジンに似ているような。(-_-;
まあ細かい事は置いといて、KXエンジンは18kgでした。
おお~軽いエンジンだ、、、CR80やYZ85のエンジンが16kg弱なので殆ど変わらない。
エンジンと足回りはOHするので、バイク屋からパーツリストを借りてきました。
早めに注文リストを作って発注しなければ。完成目標は年内の予定・・・
かなり気が早いのですが、製作作業開始前から、お披露目&耐久テストを兼ねたデビュー戦も決めてあったりして:-)
使える所は極力使おうとKX125フレームを刻み、ミニモト用フレーム製作冶具に固定。
ヘッドパイプも利用するので切り出した後に全長・全高を詰める形で溶接固定します。
フレームがミニモトサイズになった所で、エンジン・足回りを組んでみて今後の作業を検討するわけですが・・・
フレームだけ詰めてもあまり小さくならない。
SX-R250の時と違ってフロントフォークが長過ぎる。(-_-;
さ~どうする?
フォークも弄って全長を詰める為にストローク規制やるか?
いつもだったら脳裏に完成イメージが浮かびがら作業するのですが、今回浮かぶイメージは求める形になってない・・・。
様々な方法・形を丸一日シュミレート、どうにも理想の形に出来そうも無いので、125車体ベースはやめる事にしました。
KX80Ⅱベースに変更
嫁がマディ用に使うのだから、ジャンプに負けないサスやガッシリした車体よりも、より軽く・よりコンパクトな車体のほうが望ましいはず。
という事で倉庫からKX80Ⅱ(ラージホイール)のドンガラ車体を引っ張り出してきました。
コイツにKX125のエンジンを載せます。
80フレームに別のエンジンを搭載するのには、まずスイングアームピボット部を合わせて、チェーンラインを出さなければなりません。
80のエンジンより一回り程度しか大きさの変わらない125エンジンなので、それほど苦労する事無くスイングアーム合体部の加工が終了。
ピボットシャフトはKX80用を使うので、エンジン側ピボット部に入れるカラーを作ってシャフト径の違いを調整します。
それにしても汚いエンジンにスイングアームだ。(-_-;
フレーム加工
そのままでも入らない事は無かったのですが、やっぱり余裕が無かったのでアンダー部分を作り変えました。
パイプを曲げて一から作るのは時間の無駄なので、適当なフレームから使えそうな部分を切り出して再利用、、、
今回はパンペーラのフレームを切り刻む。
スイングアームごとエンジンを載せてピボット部で固定。
エンジンの角度を決めたら、マウントステーを溶接。
鉄フレームはあまり強度の事を考えなくていいから楽でいいですね。
ハイブリット構造への挑戦
エンジンヘッドが干渉するので80用ガソリンタンクが使えないのは仕方のない事ですが、嫁のご希望は2時間以上は無給油でというもの・・・
嫁さんの走り方だと4L/1H位かな?
と言う事は最低でも8L以上のタンク容量が必要になるわけですが、フレームの中に納める形でそれだけの容量を確保するのは無理です。
そこで考えたのが鉄フレームとアルミタンクのハイブリット構造。
タンク内蔵型アルミフレームとは違う形で、アルミタンクをフレームの一部として考え、無駄を省き容量確保とスリム化の両立を図ろうという苦肉策です。
フレームのメインパイプを撤去しアルミタンク用マウントを新設。
そこに現物合わせのアルミ(7N01材)マウントベースを作っていきます。
人様の依頼品ではないので、使う材料が傷物だろうが汚かろうが、お構い無しなので更に思いつきで進めるので作業が早い早い。
マウントベースの間にt5.0×50×50のアルミ角パイプ(7N01)を入れて全周溶接。
角パイプには上下に14mm程の穴を空けておきます。
これがメインフレームになります、後はこの周りにアルミ板を張り込んでガソリンタンクを作ります。
でもその前にやる事が・・・
タンクを作る前にラジエータやチャンバー等の位置決めをしておかないと、後から干渉箇所が出て手直ししたりの二度手間になる可能性があるので先にやってしまいます。
KX125は本来ラジエータを2個使うのですが、スペース的な問題もあって少し大きめのラジエータを左側だけに設置する事にしました。
テストしてみて冷却不足になるようでしたら又考える事にします。
それとは別に電動ファンを取り付け常時回転させようかと考えています。
80の車体に125のモトクロッサーエンジンを載せたという、有りそうでなかったカスタムです。
今更ながら水冷エンジンはスペース的に苦し過ぎる(^^;
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