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「ふくぎょう」と言っても、その種類は様々です。
私の場合は子供のころから物作りが好きな事と、仕事が金属加工を専門とする技術職だったこともあり、好きなバイクのパーツや改造で「手間賃」やヤフオクでの「販売」を通して利益を得る事が出来ました。
「ふくぎょう」を強く意識しだしたのは2008年のリーマンショックです。
輸出関係に深くかかわる製造業は大打撃を受け、私の勤め先でも週休5日に減給3割などという事態になります。
基本給自体が安いところに、残業代で何とかなっていたのが、その残業すらできない状態に、同僚たちはアルバイトを探したりと大変な時期でした。
この時、私が取った行動は、それまで自分で使うつもりで作っていたパーツを、需要が有りそうなパーツ製作に切り替え、大量生産する事で販売利益を得ようとしたことです。
同じ物をヤフオクに出品する事で、どの様な売り方をすれば売れるのかの経験を得ていきます。
これがのちに、物販ビジネスで大きな力となりました。
副業にとどまらない物販ビジネスの可能性
レースを引退し、週末やる事が無くなった事も有り、それまでちまちまとやっていたオリジナル商品製作を、外注化(製造をよそに任せる)ことで、大量生産する事を試みます。
販売もヤフオク以外に、知り合いのネットショップと共同開発したりと少しずつ幅を広げていきました。
そんなある日、フェイスブックの広告で、ネットビジネス成功秘話のマンガ無料公開を目にします。
ネットビジネスというと「セドリ」とか「アフィリエイト」という言葉程度でしか知りませんでしたが、無料という事も有り読んでみたところ、思った以上に面白い。
その著者がネットで生放送のセミナーをやるというので、ちょっとワクワクしながら見たのが2017年の初頭です。
対談動画を観まくる日々
ネットビジネスに知識のない私がまず行った事は、成功者と言われる人達の対談動画を観る事から始めました。
本の著者を中心に、何が切っ掛けでビジネスの世界に入ったのか?
成功するまでどの様な行動や考え方でやってきたのか?
その内容は面白く、共感できる部分が沢山有り、私もやってみたいと思いだしていきます。
大概はノウハウを知りたいと思うところですが、好んで何度も観たのはマインドに関わる話ばかり。
「基準値」という言葉を知ったのもこの時です。
基準値が高くないと、そもそも行動出来ない
マインドとか基準値とか何のことと思われるかもしれませんが、ビジネスを成功させる為には必要不可欠のものだと思います。
・分からない事にぶつかると諦めてしまう ・眠いから明日から頑張ろうと寝てしまう ・遊びたいからまた今度やろう
なにかやらなければならない事が有っても、こんな感じで後回しにしたり、結局やらないまま終わってしまう事はないですか?
誰でも楽して稼げるようになりたいと思うものですが、それで成功する人なんて見た事ないです。
*スマホだけで稼げるとか、コピペだけで稼げるなんてないです(^^;
レースの世界でも同じです。
才能とか運とかの前に、上を目指す人は人知れず努力してます。
私も一番頑張っていた頃は、毎朝4時に起床して、2時間ほど基礎練習ばかりやっていました。
正直、眠くて疲れて仕事もつらくて、それでも「上手くなりたい」「レースで成績を伸ばしたい」と黙々とやっていたのを思い出します。
だから、ビジネスでも必要なのはまず「高い基準値」といわれて、素直に納得したのです。
本の著者のコミュニティに入る
動画の中でノウハウ的な事も色々出ていましたが、正直ネットビジネスのやり方がよく分かりませんでした。
そこで思い切ってネットビジネスコミュニティに入る事にしました。
会費が月3万円というコミュニティでしたので、どんな素晴らしいカリキュラムが有るのだろうと期待に胸を膨らませて入ったのですが、驚く事にそこでは何も教えてくれない。
正直、かなりビックリしましたね。
ですが気を取り直して、まずは情報収集にいそしみます。
月一回の情報交換会が有るというので、早速参加し参加者達から話を聞きまくりました。
大まかに分けて、
・国内物販(有在庫・無在庫)
・輸入物販(有在庫・無在庫)
・輸出物販(有在庫・無在庫)
の物販系からスタートし、利益を上げつつ情報発信をやっていくというのが王道だと知ります。
失敗の高額スクール
まだこの時点で甘さが残っていたのを思い出します。
自分がどんなビジネスに取り組み、信頼できるメンター(指導者)の元で勉強しないと無理だという事を情報交換で知るのですが、最初に選んだメンターが最悪でした。
いわゆる「ツールを使った無在庫輸入」のスクールです。
ツールを使う事で、楽して大量の商品をECサイトに登録し、暴利をむさぼるという甘い話にコロッと騙され、よく分からないままスクールに入会します。
入ってみてまた驚く事になります。
スクールにはSNSコミュニティが用意されていたのですが、なんだか様子がおかしい・・・。
飛び交う内容は「サスペンド」とか「ブラックメール」とか「訴えられた」とかの悲鳴ばかり。
*万全のサポート体制をうたってましたが「経験になるので自分で解決しましょう」って言われてるのを見た時は呆れました
ツールを使った無在庫の危険性
無在庫とは在庫を持たずに空売りし、注文が入ったら商品を仕入れて販売するやり方です。
仕入れ先と商品がしっかり確保できていれば問題ないのですが、そういった仕組みは作り上げるまでが大変です。
それをツールを使って無作為に「情報」を抽出し、そのままECサイトに利益をのせて「出品」するというのがスクールのやり方でした。
海外の商品をリサーチして輸入する、それを国内で売る事で莫大な利益を生む。
そのこと自体は昔から輸入業として有るのでいいでしょう。
しかしそこには大きな落とし穴が有りました。
ツールを使って無作為に抽出し、何万点何十万点という品を国内のECサイトに出品するのですが、当然数が多過ぎて自分が何を扱っているのか分かっていません。
販売権・著作権の問題
海外の商品を無作為に抽出して販売をかけていると「ブラックメール」と呼ばれているものが届く事が有ります。
「あなたが出品している商品の正当な販売権・著作権を持っていますか?」と言った内容の権利を侵害されているメーカーや正規代理店からのECサイトを経由した問い合わせです。
正規の手続きを踏まないと販売できない商品というものが有ります。
正当な権利者からの問い合わせに答えられない場合、ECサイトでの販売行為を止められてしまいます。
最悪、二度と販売が出来なくなることも多々あります。
そうなってしまうと、そこでビジネスは終了してしまいます。
一度でも問題を起こし、解決できないままアカウントを飛ばしてしまうと、二度と登録は出来ません。
そもそも、BUYMA(バイマ)を除く殆どのECサイトでは、無在庫販売を禁止しています。
無在庫だと分かるだけでもアカウントが消されてしまいます。
ビジネスの世界においても、ルールは絶対です。
いい加減なビジネスは不幸しか生み出しません。
その事に気が付いた事で、ツールを使った輸入無在庫から手を引く事になりました。
国内有在庫のコンサルを受ける
最初に選んだスクールは、大切なアカウントが飛ぶ前に撤退しました。
しかしネットビジネスの可能性を諦めてはいなかったので、今度は国内有在庫で成功している人と納得するまで話をし、コンサルを受ける事になります。
コンサルを受けながらもビジネスに必要なものを考え、しっかりとした準備が必要だと考えます。
*ノウハウは教えてくれても、肝心のビジネスする上での準備とかは教えてくれないのですよね・・・そこが一番大事なのに
まず最初に行った事は、資金作りの為の「不用品販売」でした。
有在庫ですから、まず販売する為の商品を仕入れなければなりません。
仕入れを行うには資金が必要です。
中にはカード作り、そのカードで仕入を行い支払いまでに売りましょう・・・などというリスクのあるやり方を教えている人もいますが、売れなかったらどうするのか?
そんなリスクは犯したくありませんでした。
*実際、資金作りから教えてくれる人ってほとんどいませんね(;´Д`)
家じゅうの不用品をかき集めて、ヤフオクで販売し資金を作り、用意した資金の範囲内で仕入を行う。
有在庫のリスクを最小限にする事で、確実に利益を上げていくやり方を徹底しました。
この時に役立ったのが、10年以上にわたりヤフオクで売ってきた経験でした。
ビジネスをするうえで、資金管理・売上管理は絶対に必要です。
Excelベースの売上管理表も用意しました。
実際、コンサルで教わった事だけでは物足りず、経験から独自のリサーチ方法を考え、より安く仕入れて、より高く売る事で利益率は平均50%を超え続けます。
有在庫物販の平均利益率は15%~25%と言われているので、平均50%超えというのはかなりいい数字のようです。
独立起業
初月から順調に売り上げを伸ばし、5か月目には月利100万を突破した事で、「ふくぎょう」を本業に切り替える決心をします。
有在庫コンサルにもコミュニティが有りました。
何十人とコンサル生がいましたが、頭一つ飛び出していたので、質問される事が多くなります。
上手く行く人・上手く行かない人の差を考え、勉強会などで教わった事の復習目的でスクーリングを呼びかけ開催します。
同じ内容を教わっても、解釈は人それぞれです。
思い込みや勘違いを洗い出し、正しいやり方を共有するというやり方は良かったと思います。
ただ、その中で、教わっていない独自のノウハウは出しませんでした。
やがて、最初に入ったコミュニティの中でも存在感が増したようで、どんなやり方をしているのか聞いてくる人が増えていきます。
コンサルを受けたいという方まで現れました。
この道でやっていけるという手ごたえを感じ、長年勤めた会社に辞表を提出。
物販ビジネスとビジネスコンサルで独立起業する事となります。
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